【レビュー】DJIのRonin-SCとRonin-Sの違いを比較してみました!【ジンバル】

映像関係

この度、DJIのミラーレス一眼レフ専用ジンバルRonin-SCを購入しました!

なので今回はRonin-SCを2週間ほど使ってみての感想と
同じDJIのRonin-Sとの機能や使い勝手の違いを紹介していこうと思います。

ホームページ等でわかる数字的なスペックだけでなく、
実際に使用してみてのリアルな感想をお伝えできればと思います。

Ronin-SCとRonin-Sどちらを買おうか迷っている人のご参考になればと思います!

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Ronin-SCとは

DJI社から新しく発売された、
ミラーレスカメラ用に設計された片手持ち3軸ジンバルです。

DJI Ronin-SC Proコンボ

Ronin-Sよりも小型軽量で、最大積載荷重は2 kg。
Force MobileやActiveTrack 3.0といった新機能も搭載しています。

Ronin-Sとのスペック比較

  Ronin-SC Ronin-S
サイズ 37×15×16.5 cm 48.6×20.2×18.5 cm
重量 1.1kg 1.84 kg
積載量 最大2.0kg 最大3.6kg
最大バッテリー駆動時間 11時間 12時間
アームの軸ロック ×
ActiveTrack 3.0機能 ×
Force Mobile機能 ×
Bluetooth機能 5.0 4.0
ファームウェアアップデート スマホアプリ経由 パソコン経由

こちらがスペックを比較した表になります。

サイズ・重量はコンパクト化し、その分最大積載量は2.0kgになっています。
まぁミラーレス一眼レフ向けの設計なので2.0kgあれば十分だと思いますが。

バッテリー駆動時間はRonin-SCのほうが1時間短くなっております。
まぁこれも11時間持てば大抵の撮影はできると思います。

新機能について

あとは注目点としては、下で詳しく説明しますが
「アームの軸ロック」が出来るようになりました。

また、ActiveTrack3.0ForceMobileという新機能がつきました。

ActiveTrack3.0はスマホで設定した被写体を自動追尾してくれる機能です。
追尾のスピードなども変えることが可能で、思った以上にしっかり追尾してくれます。
カメラの動きは自動追尾になるのでジンバル操作のみに集中できるので、
今までよりも柔軟な撮影が可能になりそうです。

ForceMobileは、スマホの動きや傾きに、カメラが連動するようになります。
スマホを上に向ければカメラも上を向きます。
使用用途としては、一人がジンバル操作、もう一人がスマホでカメラ操作という
2オペでの撮影が可能になります。

実際にRonin-SCを使用してみての感想

2週間使用してみて、実際に良いと思ったところと悪いと思ったところを
Ronin-Sと比較しながら紹介していきます!

Ronin-SCの「良いところ」 ~Ronin-Sとの比較~ 

1.本体が軽い!!!!!!

とりあえずまずはやはりこれですね。
0.7kgの差はやはり大きいです。

私が使用しているSonyの標準レンズ FE 24-105mm F4 G OSS が0.66kgなので
レンズ一つ分くらい違う!!

今まで仕事でRonin-Sを使用していた時は30分も使っていると腕がプルプルしていたのですが、Ronin-SCではそんなことはありません。

軽いからこそ柔軟な動きが出来るので、今までよりも撮影自体やりやすくなりました!

軽くなった分、本体のパワーはRonin-Sには敵わないと思うのですが、
その辺は全然気になりません。

むしろRonin-Sよりジンバル性能も上がっている気がします。(個人的な体感ですが)

「α7sⅡ」と「FE 16-35mm F4」の組み合わせでは
モーターパラメーターをオートチューンで合わせれば、
そのままでも問題なくヌメッと使用できました!

2.持ち運びがしやすい!

Ronin-SCはそれぞれの各アームの軸ロックをかけることができます

これにより、持ち運びの際にRonin-Sのようにグラグラしなくなります!

Ronin-Sも電源入れているときは、当然ながらビシッとしてるんですよ。
でも長時間撮影とかだと途中で電源切りたくなるじゃないですか。

それで持ち運ぼうものなら、不安定極まりない状態になって、
カメラにもアームがガンガン当たります。

それがRonin-SCだとサッとロックするだけで、電源を切ってもビシッと優等生です!

ロックの角度もバリエーションがあるので、全てを折りたたんだ状態(箱にしまえる状態)
でもロックできますし、カメラをつけた状態でもロックがかけれます。

3.バランス調整がしやすい!

スタビライザーというものは、撮影前にまずカメラバランスをとらなければなりません。
これが結構面倒くさいんですよね。

ただ、上でも挙げたようにRonin-SCは各アームの軸ロックをかけることができます

これにより、持ち運びが非常にしやすくなるのに加えて、バランス調整もやりやすくなりました!

合わせたいバランス以外の軸をロックする事で、

パン軸・チルト軸・ロール軸それぞれを単体で設定できます!

なので、Ronin-Sよりも楽に素早くバランスを合わせられます!

バランス調整のやり方は、DJIの公式の動画を見ると分かりやすいです↓↓

Ronin-SC|バランス調整(JP字幕)
英語説明ですが、日本語の字幕が出せます。

そして、個人的に嬉しい改善点がもう一つ。

Roninシリーズに限らず、ジンバルというものは
カメラバランスをとるのに結構細かい調整が必要です。

あと数ミリだけアームを動かしたい!

ということがよくあるのですが、Ronin-Sだとそれがけっこう動かしにくいんですよね。
簡単に動かないようにする為なんでしょうけど、力の入れ具合が難しい。
弱いと全然動かないし、強すぎると一気に動いちゃうし。
しかも動かすたびに、ガリガリなってて軸部分が削られてる感がすごいんですよね。

それがRonin-SCは改善されています!

機械的に何がどう改善されてそうなったのかはわからないですが…(笑)

とにかくヌルッとスムーズにアームが動くようになっていて

細かい軸移動もストレスフリー!!

これあんまりどこにも書いてないけど、地味に素晴らしい改善です
これも含めて、カメラバランスをとるのがRonin-Sよりかなり早くなりました。

4.カメラの付け外しが楽に!

ジンバル撮影をしてて、

「このカットだけ手持ちで撮りたい!」

って時ありますよね。

Ronin-SCはカメラをジンバルからはずしても、
元の位置に固定出来るようにスライドストッパーがあるので、
ストッパーに突き当たるまで差し込んでネジ留めするだけで、
すぐの元のポジションに復帰することができます!

これもすごく便利です!!

他のカメラはわからないですが、α7sⅡだと、使うレンズによっては
丁度アームに当たってバッテリーが出せないことがあります。

なのでバッテリー交換する度にカメラを外さないといけないのですが、
このストッパーのおかげで、すぐに元通り!

Ronin-SCの「悪いところ」 ~Ronin-Sとの比較~ 

さて、ここまでRonin-SCを褒め称えてきましたが、
やはりRonin-Sと比較して敵わない部分もあります。

ミラーレス対応といっても「全て」ではない(2019/8/13時点)

Ronin-SCはRonin-Sより軽くなっただけでなく、大きさもコンパクトになっています。
そこが魅力なんですが、逆に弱点でもあります。

カメラにジンバルのアーム軸が当たる場合がある。

写真をみてもらうとわかるように、カメラとすぐ後ろの軸部分の距離がかなり短いんですよね。
ですので、長くて重いレンズを使うとその分重量バランス的にカメラが後ろに来て
当たってしまうことがあります。

ちなみに私が使用しているカメラは「Sony α7sⅡ」というミラーレス一眼です。

このカメラで「FE 16-35mm F4」のレンズをしようすると
アイカップの部分が当たります。

アイカップをはずせばギリギリセーフで使えます。

ちなみに「FE 24-105mm F4」を使うと、カメラが当たるどころか
カメラを一番後ろにセットしても前が重くてバランスがとれませんでした (^_^;)
ですのでこれより重いレンズだと同じように使用が出来なさそうです。

もっと小型のα6500とかだともう少し余裕があると思うのですが、
α7シリーズだと結構ギリギリです。サイズ的に。
組み合わせるレンズによっては合計2.0kg以内でも使用できない場合があります。

まぁこの現象に関しては、カメラ後部に重りをつけて
カメラを前に出してやれば解決するとは思います。

Ronin-S対応のカウンターウェイトという商品が出ていますので、
Ronin-SCでもそのうち発売されるんじゃないかと思います。

今のところ、Ronin-SCの弱点としてはそれくらいかなと思います。

Ronin-SCを使用してみての感想まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

残念ながら ActiveTrack3.0ForceMobile という
Ronin-SCからの新機能に関しては少しやってみた程度なので、
こちらはまた改めて紹介できればと思います。

今回はRonin-SとRonin-SCの使い勝手の違いについて
素直な感想を書かせてもらいました。

トータルでみると、やはりRonin-SCはRonin-Sの廉価版ではなくて
しっかりと進化を遂げた機材になっていると思います。

Ronin-Sで「ここがもう少しこうなれば…」
という要望にもれなくDJIさんが答えてくれてます。

軽さはもちろんですが、バランスの取りやすさ等、
準備に時間がかかりがちなジンバルの撮影を、
スピーディなものにしてくれますね。

使用しているカメラがミラーレスカメラなら、
Ronin-SCを是非ともお勧めします!

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