結婚式のムービーを手作りしたい!という方は年々増えています。
その主な理由としては、
・高機能なカメラや編集ソフトが安く手に入るようになったから(スマホでも作れる)
・「オリジナリティ」を大切にする方が増えたから
・結婚式でなるべくお金をかけたくないから
あたりが多いでしょうか。
ただ、手作りしたいとは思っているけどそもそも結婚式のムービーに関して全然知識がない!という方もいると思います。
私はいま映像会社に勤めていますので、ブライダル関係の撮影・編集をしています。
その前はブライダル会社の映像部門に勤めておりましたので、「映像」という分野の中でも結婚式ムービーに一番長く携わってきました。
それで今回は、
結婚式のムービーってそもそもどんなものがあるの?
という方に結婚式ムービーの詳しい内容ご紹介できればと思います!
これを知ることで結婚式ムービーを手作りされる方や、式場に注文するにしてもどれを頼もうか全然決められないという方の手助けになればと思います。
結婚式の定番ムービー
結婚式で流すムービーはいくつが種類がありますが、見る機会の多いスタンダードなものと、あまり見ないイレギュラーがありますので、今回は定番ムービーを紹介します。
定番以外のその他ムービーはこちら↓↓↓
【必ず知っておきたい基礎知識】結婚式のムービーを手作りしたい方へ!~その他ムービー編~
オープニングムービー
オープニングムービーは、写真で新郎新婦の紹介だったり、かっこいいイメージ系だったり、映画の予告風だったりで披露宴を盛り上げる演出ムービーです。
どういうムービー?
趣旨としては「披露宴入場を盛り上げるための」ムービーです。
つまり…
盛り上がればどんなのでも大丈夫です。(・o・)
…と本当は言いたい所なのですが、それだと説明が終わってしまうのでもう少し解説します(笑)
オープニングは多種多様なのでコレ!とは言いにくいのですがよくあるパターンとしては
・スタンダードタイプ
新郎新婦の写真を数枚出しつつ、名前や生年月日、出身、血液型などの簡単なプロフィール紹介
・笑いをとりにいくタイプ
映画やテレビ番組のパロディだったり、記者会見風だったり。外人俳優のインタビュー映像のテロップ(字幕)だけを変えたりするものも多いですね。
・お洒落タイプ
少し落ち着きましたが最近多かったのは、テラスハウスのOP風。はっきりとしたテーマがあるわけではなく、一眼レフなどでお洒落な撮影をしたものをイメージビデオっぽく出していくものが多いです。デートだったり仕事風景だったりを撮影したものも多いですね。
・前撮り撮影タイプ
お洒落タイプに近いのですが、前撮り撮影をムービーで撮ってもらってそれをオープニングにするタイプです。タキシードとドレス姿なのでよりお洒落系のものが作れます。ただ、二人は撮影される側なので、誰かにムービーを撮ってもらわなければなりませんが(^_^;)
オープニングは特に何を見せるか決まっているわけではないのでお二人の好みで自由に決めればいいのですが、注意点としては映像の長さです。
オープニングムービーの長さは1分~5分くらいにしましょう。
式場にもよりますが、披露宴開始前というのはウェルカムドリンクが出るくらいで、乾杯も食事もこれからです。その状態でいきなり10分超の映像なんて見せられたらゲストは疲れてしまいます。
平均的な長さとしては2分程度ですのでそのくらいを目処に作りましょう。
使うBGMも特に決まりはないですが、やはり盛り上がるアップテンポな曲を使われる方が多いです。
とにもかくにも、とりあえず披露宴を盛り上げたい!!という方にお勧めのムービーです。
※オープニングムービーを手作りする為の更に詳しいお話はこちらで↓
流すタイミング
オープニングムービーとは披露宴が始まる直前に流すムービーです。
映像なしだと通常は司会者が
「大変お待たせ致しました!新郎新婦の準備が整ったようです!それではみなさん、どうぞ後方の扉口をご覧ください!新郎新婦のご入場です!!」
みたいなことを言って入場になります。
オープニングムービーはその直前に流すので
「 大変お待たせ致しました!新郎新婦の準備が整ったようです! それではみなさん、まずはこちらの映像をご覧ください!」
という感じで始まります。
プロフィールムービー(生い立ちムービー)
プロフィールムービーは新郎新婦が生まれた時から現在に至るまでの生い立ちを、写真を使って紹介していくムービーです。
写真一枚一枚に対してコメントも一緒に流します。
例えば自分が生まれた時の写真を出すときは「1998年3月9日 山田家の長男として誕生」というようなコメントを出します。
どういうムービー?
このムービーの趣旨は「ゲストに、新郎新婦ふたりを紹介する」です。
例えば新郎側の友人は新婦さんがどんな人なのか知らない人が多いでしょう。逆も然り。
結婚式本番というのはゲストが新郎新婦と話せる時間は案外ありません。
イベントが満載ですし、歓談の時間は写真撮影まつりになりますし。
ですので、このムービーを流すことで、「今日、こういう人と結婚したんだなぁ」とゲストの方々に知ってもらう為のムービーです。
あとは、二人が出会ってからの写真も流すので、いつ頃、どんな風に出会って付き合いだしたのかなども伝えることが出来ますね。
パターンとしては、新郎生い立ち写真→新婦生い立ち写真→二人の出会いから今日までの写真という順番で流していくものが多いです。
他には、ゲスト全体というよりは両親向けに作る方もいます。小さい頃や家族との写真を大目に構成したり、写真に両親へのメッセージを入れたり。
基本的には写真が主体のムービーなので、流れはどれも似ていて、あとは映像の雰囲気をどうするかです。ナチュラル系だったりノリノリ系だったり。
選ぶBGMもしっとり見せたいのか楽しく見せたいのかで変わってきます。どんな曲でも成立するムービーなので、純粋に好きな曲を選べば大丈夫です。
流すタイミングは?
プロフィールムービーを流すタイミングとして一番多いのは、お二人が衣装チェンジで一度披露宴会場から退場して、次に再入場するまでのいわゆる「中座中」です。
主な理由としては、
・主役の二人がいない中座中にゲストが暇にならないように
・新郎新婦がいる時に上映するとその分披露宴の時間が削られてしまうから
・自分の生い立ち映像をゲストと一緒に見るのが恥ずかしいから(筆者経験談)
というところですかね。
エンドロールムービー
このムービーは現在もっとも定番になりました。見ない日は無いくらいほとんどの新郎新婦が注文するムービーです。
どういうムービー?
これは大きく2つのパターンがあります。
1つめがど定番の当日撮影エンドロールです。
結婚式当日のメイクシーンから披露宴途中までを撮影し、披露宴が終わるまでに編集したものを新郎新婦退場後に上映するムービーです。
二人が選んだ曲にのせて、ダイジェストムービーという形でその日のいいシーンを繋げた感動ムービーですね。
特徴としては映像の中に、当日列席するゲストの名前が下から上にロールしていきます。映画の最後に流れる感じのやつです。ただ、最近は映像をしっかり見てもらうことを重視してロールを入れない方も増えています。
ここ数年の結婚式では、このムービーの上映率がダントツで高いです。よっぽど親族のみの式でもない限り、注文する新郎新婦がほとんどです。
一昔前は、「さっき撮ったばっかりのやつがもう流れてるすげー!!」というムービーだったのですが、最近は当たり前になってきて、ムービー自体もクオリティが上がってます。
お洒落に、一眼レフで撮影するのは当然で、ジンバルやドローンを使って撮影する所もあります。
まぁただ、説明の通り当日撮影するムービーですので、手作りは不可能な商品です。
たまに、列席する友人に頼む新郎新婦がいるのですが、それは是非やめてあげてください(-_-;)
エンドロールの撮影と編集をしていたら、二人を祝うどころかご飯を食べる暇さえまったくありません。頼むならちゃんとお金を払って、注文してあげてください。
2つ目は、写真エンドロールです。
これは、事前に制作することができる手作り可能なエンドロールになります。
二人の思い出の写真や、前撮り写真、列席するゲストと一緒に写っている写真などをスライドショーで見せていきながら、ゲストの名前がロールしていくムービーです。
ただ、このムービー最近ではほとんど見ることはなくなりました。上記の映像のエンドロールが主流になっているからですね。
金額の関係で、この写真エンドロールもごくたまに見かけるのですが、やはりゲストは映像が流れるものだと思って期待値が上がっているので、正直拍子抜け感があるのは事実です…。
流すタイミングは?
これはもう選択の余地はありません。披露宴の一番最後です。
二人が披露宴退場した直後です。
記録ムービー
定番編のラストは「記録ムービー」です。
これはもう単純に、結婚式の一日の様子を「記録する」ムービーです。
どういうムービー?
新郎新婦の二人が、結婚式を一生の思い出として残しておくために頼むムービーです。
内容としては、受付やメイクシーンから披露宴が終わってお見送りのシーンまでをず~っと撮影して、それを編集したものを後日二人に納品するというものです。
当日のイベントはもちろんすべて入っていますし、中座中の歓談の様子や、ゲストに二人に向けてのメッセージを撮影するところもあります。
長さは、各式場によりますが平均して大体1時間半~2時間くらいの映像になることが多いです。
このムービーの一番の特徴としては
「結婚式で後悔したことランキング」で必ず「記録ムービーを頼まなかったこと」が上位に入ります。
実際にマジで電話がかかってきます。
「結婚式で記録ムービー頼まなかったのですが、予想以上に楽しくて感動できたので、どうにかなりませんか…?」と。
撮ってないとどうにもなりません( ;∀;)
結婚式をやるまでは、どうせ見ないからいらないという人が多いんですが、人間って無いと欲しくなる生き物なんですよね…。
みなさんも後悔しないように、是非熟考して決めてもらえればと思います。
このムービーに関しても手作りは厳しいものになりますね。
これも友人や親戚に頼む人がいますが、出来ればやめてあげてください…。ゆっくりご飯を食べさせてあげて…。
流すタイミングは?
このムービーは結婚式当日に流すものではありません。
結婚式の1~2ヶ月後くらいにふたりのもとに納品されると思うので、家でゆっくり見てください。
結婚式の定番ムービーまとめ
いかがだったでしょうか?
以上が結婚式の定番ムービーになります。
手作りしやすいものもあれば、なかなか厳しいものもありますね。
次は、定番ではないイレギュラーなムービーを紹介していきます。
その後は、手作りするための更に詳しい説明とかもできればと思います!
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